花びら舞う中で

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愛する妻の野辺送りをして一年。
ともに見ようと誓った花々が今年も咲き誇る。
妻の骸を糧として、愛でていた桜は美しく花開き…そしてそこには…。


ということで、今期ＶＳ八枚目であります。

このデカいサイズに泣かされました。

1024x768x32bit　のモニタにはやはりでか過ぎって話です＾＾；

拡大するたび、両方のツールが押されて見当たらなくなりますからね（苦笑）

なもんで、桜の花を描いてる時が一番地獄でした～

三倍くらいにすると位置関係がまったくわからんのです。

だんだん不安になってきて、戻す。確認して、また拡大。時間ロスのローテーションです。

そのうちに細かく描いても、見ないよって黒い天使のささやきがあって、二倍で描き出して、かつ放置前に描いてた八重桜を訂正しきれず、ふつうの桜との混合になってしまってました＾＾；

もう手前の花々と、後方の花々の区別がつけばいいじゃないか。

時間も押してたので、そこだけ表現できたらいいかなって。

何でこんなに大きいの描いてたかって、実はこの絵は本気板再チャレンジの絵だったのです。

『石化』のサイズじゃ小さかったのかなって、大きい画面で、妻の領巾をはためかそうという魂胆もあってのサイズだったのです。

…見事に放置絵になったわけですが、いつかは仕上げたいと思いつつ開いては進まずにおりました。

進まないのはシチュもあったのかもしれません。

今回こういう風に、妻ということになりましたが、本当は花の精という立ち位置で、惑わす妻ではない存在として描いてました。

男の嘆きに、つけいるように。惑わし、その精を奪う。

でも、顔が何かしっくりこなくって、筆が進まず。

桜の時期もすっかり終って、ますます＾＾；

そうして６月のＶＳの時に、せっかく張り切って世界を積み上げてはいたので、『哀しい雨』として、この絵でいう前年、妻を亡くしたばかりの男を描いたのでした。

それは描ききったけど、こっちの絵への気力はさっぱりこん＾＾；

後、ＶＳに何の絵を送り込もうか、思った時に、もう４００００工程以上も費やしてる絵があったことを思い出し、シチュを練り直し、夢か現実なのか出会う絵にした次第です。

二人の表情が決まってからは、順調に進みました。

顔が決まんないと、ヤル気でないんですよね、自分。

いや、大抵の人はそうでしょうけど＾＾；

体もそうだけど、どこか違和感あると、気力が保持できなくって。

こういう締め切りがあるおかげで、絵も完成できたし＾＾

春の夜の風を感じていただけたら嬉しいです。

↓画像の劣化が激しかったのでPNGで載せたかったのですが、容量ありすぎて不可だったのでカット絵を。
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/ca1b61a0d6d02016311a83b85b5b7b9f/1255944562

大きな絵は色々と困るのですね＾＾；

描画４４時間。長い戦いでした。

評価はいつものアレですが、自分を誉めることにする。