駅に想う

慣れ親しんだ駅が、じきに新しいものに変わるという。

子供の頃から見た目まったく変わらずにきた古い駅だ。

もちろんあちこち使いやすく変えてきてるから、まったく不便を感じないけど、もう新しいのが奥の方に着々と仕上がってきている。

なんか色々とやっているうちにバスに乗り損ね、予定してた汽車に乗れず、おばさんにもらったおにぎりを食べながら待合室から止まっている列車を見ていた。

ずいぶん昔に友達と予定を合わせて函館に行ったこととか、駅から出発していく楽しさを思い出したり。

そして帰って来た時、出迎えに来てくれた改札の向こうに佇んでいた母の姿を思い出したり。

それはつい二月の末の話だ。

それからあんまりたってないというのに。


子供の頃、実家が自営業をしていたこともあって、雨が降っても傘を届けにくるような家ではなかった。

中学の修学旅行も高校の時もそうだ。

帰りは友達のお父さんの車で送ってもらったんだっけ。

それを不平に思ったこともないし、それがうちの当たり前だと思っていた。

だから迎えに来てと、頼んだこともなかった。

ホームステイで一ヶ月不在にした帰りに、父が改札で出迎えてくれたのは、予想外すぎて目が飛び出すくらい驚いたほどで、今もまるで昨日のことのように思い出せる。

父には言わなかったけど、迎えに来てくれてすごく嬉しかった。

ほとんど変わってない駅の改札を通るとき、あの日の作業着姿の父をいつも思い出していた。

思い出の場所にはずっと変わらずにいてほしいと思う。

けれど着々と工事は進んで、真新しいいやに立派なものにいずれは変わるのだろう。

新しくなった駅舎の改札に、母の迎えがくる日があるように。

そう願ってやまない。

 

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【拍手お返事】

ねふぁさんへ
ねふぁさん、ジトジトした文面になってしまって＞＜脳みその切り替えがんばらなアカンな自分と＠＠；
色々と書こうと思うと、だいぶゴミ箱をいっぱいにしてしまうので。
目が萎れて、目薬買って来ちゃった＾＾；
とはいえ載せる絵もないし、、事情を察知されてる皆さんには心配させてるかなと、抑えたつもりで書いたのですが。
気持ちありがとうございます！
何よりいままでの日常が戻るよう祈るばかりで。
悪いことばかり考える頭を叱咤する毎日です。。

mashuさんへ
お返事不要とのことでしたが
レジーナとグレン絵に感想ありがとうございました＞＜＊
花はもう劣化どうするの？みたいに赤色で。無性に赤が使いたくなる病です（笑）
ＶＳ絵は一枚は８割方できたので、あともう少しです。エールありがとうございます＞＜
色々…チャンスが巡ってくればこの窮地を回避になるのですが…。
それは運だし、望んでは本来いけないことだし、とにかくいい年をして見苦しい振る舞いにならないように、と思ってます。


拍手ポチポチとありがとうございます＞＜